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満ちる、溢れる

飾らないように描いた日々を見ている
乾いた土に水を遣ろう
花が咲きますように

悲しまず平坦な暮らしで意味を失う
ショーウィンドウの中に映る
私の像と同じように。

永遠に絶えない願いに 祈りと名付ける
優しくなれますように
正しくなくても、ねえ

舫いましょう その泥に
言葉と名と形
狭いでしょう?
声も出ず 切なくて 裂けそうで

どうして溢れる?
もう飽きたかな 要らないかな こんなにも欠けてるのに
どうしようもなく零れる
優しくて 暖かくて それでも嘘なら貰えないから。

拝啓、無知な人へ
挫雪の寒さに 凍える心が耐え切れず、
貴方の情と熱を冷ました

枯れ井戸を覗き込む
一滴の雨でさえ
泳いでる目の端で 踊るなら涙だろう

どうして溢れる?
ただ楽しいから 悲しいから それだけではないけれど。
満ち足りて、それでも
優しくて 暖かくて 苦しくて 息が出来なくて